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2008.08.04 (Mon)

好感が持てる種々の発言

 引続き、谷口誠「東アジア共同体〜経済統合のゆくえと日本〜を読んでいます。
久々に聞く、歯切れのいい発言は、この暑苦しい世の中に爽やかな涼風を送ってくれます。著者に有難うと言いたい心境になります。

 ◆ 米国が、アジアに於ける平和と安定を望むのであれば、米国は日本が中核になって発展してい   く東アジアの地域統合の重要性を認識すべきです。

 ◆共同体への接近の軌道〜ホップ・ステップ・ジャンプ〜

  第一段ロケット(ホップ) ASEANによる通貨問題での地域統合へのイニシアティブ(率先・発意)

  第二段ロケット(ステップ) 中国のイニシアチブ
       ⇒これまで地域統合には消極的で、1997年のアジア通貨危機に際しては米国に協力         して、日本のいわゆる宮沢(喜一)構想であるAMF(アジア通貨危機)構想を阻止し、こ        の構想を没にしたあの中国が、こともあろうに、地域統合の促進jに向けた発意を示し始        めたのは、驚きであった。日本は当初、中国の第二段ロケットの威力を軽視しすぎた。
        この中国のイニシアティブに触発されて、日本もASEANとのPTA交渉(FTAが中心)を遅        ればせながら開始したというのが本音でしょう。
 
  さて、次の段階は? 著者曰く

  第三段ロケット(ジャンプ) 「東アジア共同体」構想は日本が大きな役割を果たすことによって
        天空に高く飛び立つことができます。米国の圧力に屈してはなりませんと。   

 ◆日本がいくら望んでも、EUにも、NAFTAにも加盟できません。米国も勿論、EUに加盟できません。   東アジアの地域統合が順調に進展し、その過程でより開かれた統合体に発展していくのが望ま   しい形でしょう。

 ◆好むと好まざるとにかわらず、日中関係は改善せざるを得ません。日本が中国をパートナーとして   協力しなければ東アジア「経済共同体」、さらに「共同体」は成立し得ません。
   対米配慮に比して日本の対中政策は極端にバランスを欠いています。

  そして、次のように付言しています。
 
 ◆日米同盟は不変ではありません。日本の対中、対アジア政策も変わらざるを得ません。
  21世紀の世界経済は、三極構造、日本が米・EUと協調し、躍進するアジアに軸足を置いて
  アジアと共に歩む世紀ですと。  
   

テーマ : 雑学・情報 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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